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北潟の浦のかわうそ物語 [北潟の庄]

この波静かな北潟の浦に、かわうそ伝説が、
子供達への寝物語として伝えられておるそうです。
小さな子達は”それから”、”そしてと”と母親に話の続きをせがむそうです。
母親も、はっきり覚えているわけでもなく、
返答に苦しみながら、話してゆくようです。
北潟の浦の風俗考証をお願いしているお方からのお話を、
かいつまんで書き記しておこうと思います。

波静かな北潟の浦

かわうそのお話 北潟の浦の物語り
老女のお話。
「夜遅く、戸を叩く音がするので、うらが起きて、”だれやろか、こんなおそくに”とその戸を叩く者に声を掛けると、”うらおなや、うらや”と答えるそうです。おなやって誰やろかと思い戸を開けるとそこには誰もおらんかったんや。ただそこが水でぬれておったんや。」
お話はそれだけだそうですが、それからが大変なそうです。
それからどうして?本当にかわうそだったの?本当に見たの?と質問が殺到するみたいでした。

「うらも、おババからきいたんやって、よお知らん」という結論で終わってしまうみたいです。
”おな”という意味が分からず、「おなってなんやろか」と思いながら聞いていたそうです。
いま思えば”おうな”の事だったのだなと分かったといっております。

北潟の浦のかわうそにまつわる物語でした。
もし詳しくおわかりの方がおいででしたら、お教え願いたいと思います。
言い伝えという物はこれくらいのぼんやりしたところでいいのかも知れませんね。

このお話は、おババのキクよりキヨへそして今ではごんごろおババ様が、孫太郎に同じような曖昧さで語っております。
二人の子供達も同じように語って聞かせてもらっておりました。
私の知る範囲でも、5代にわたって語り継がれているのが分かります。
このように語り継がれてゆくのが、昔話という物だと思います。


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